臨床問題解決(Clinical Problem Solving)

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皆様、こんにちは。お正月の雰囲気もすっかり一段落して、街は元通りの活気で溢れていますね。

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さて、今日もスタッフメンバーで、医療の点火のプログラム作り。

去年の人体の不思議シリーズに続いて、いよいよ今年からは医師の仕事を大まかに理解し、模擬体験してもらう予定です。

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患者さんのお話を聞き、診察し、検査をして、最後は病気の原因を突き止める。

頻度の高い疾患から見当を付けながら、一方で見逃してはいけない疾患(命に関わる、感染力が高い、など)をしっかり除外していく。

闇雲に検査をするのではなく、患者さんの負担を考えて必要十分なものを選択する。

授業では聴診や打診の方法に加えて、Clinical Problem Solving (臨床問題解決) などと呼ばれるこのプロセスも推理ゲームのように楽しんでもらえたらと思います。

そしてその中で、医師の頭の中にある本質をしっかり伝えていくのが僕らの最終目標。

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今回やはり一番議論して白熱したのが、背景知識が余りない生徒たちを如何に混乱させずに、本質を感じ取ってもらうこと。。。

作り手である僕らにとって今日も学ぶことがいっぱいです。

体に似合わず綺麗に作ってみました

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こんにちは、今日は建築の授業で使う模型を作ってみました。

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安藤忠雄さんが設計された「光の教会」の模型で、十字架のところがくり抜かれていて、そこから入る光の角度によって教会の中での影の見え方が変わってきます。

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子供達にも、実際に色々な工夫をして作ってもらおうと思っています。これから次の模型に取り掛かります。

では、またご報告させて頂きます。

科学を通じて「自分の頭で考える癖」を

こんにちは。

今日、1学期の科学の点火プログラムが無事終了致しました。

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最後の授業では、ノーベル物理学賞を受賞したリチャード・P・ファインマンさんのお話をしました。ファインマンさんの父親はファイマンさんが子供のころから「知識を得ること」ではなく、「自分の頭で考えるクセ」をつけるように意識されたそうです。

例えば、ブリタニカ百科事典でティラノサウルスのことを一緒に調べ「ティラノサウルスは身長が25フィート(8M)で、頭が6フィート(2M)ほど」というようなことが書かれていると、そこで終わるのではなく、「さぁ、それがどういう意味か考えてみようか」と必ず問いかけたそうです。

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そして、「身長が8Mということは、うちの庭に立っていたら、頭がちょうどこの窓位の高さで、僕らがいるこの部屋の中に顔を突き入れることができたということだね。でも、ちょっと待てよ、頭の幅が2Mということは頭を突き入れようとしたときに窓が粉々になってしまうか。。。」などと続けたといいます。

読んだことを知識として止めるのではなく、全て可能な限り「リアリティ」に翻訳をするように、そして自分の頭で考えるように癖をつけてくれたそうです。

もう一つのエピソードは、ファインマンさんの父親はよく森につれていってくれたそうなのですが、鳥を一緒に観察しながら、「リチャード、あの鳥の名前を知っているか?英語での呼び名はA、ポルトガル語ではB、イタリア語ではC、中国語ではE、日本語ではD。。。これでお前は全ての言語であの鳥の呼び名を知ったが、あの鳥自体に関して何も知ったことにはならない。さぁ、一緒に鳥を観察して、鳥がどのように生きているかを学ぼう」と言ったそうです。

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生徒さんたちに、観察をする重要性や自分の頭で考える重要性に関するエピソードとして心に残ることを願っています。

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授業の最後には、コンパスを生徒のみなさんにプレゼントしました。コンパスはアインシュタインが4歳のときに科学に興味を持つきっかけになったと言われています。

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4才か5才の頃、父は、コンパスを見せてくれました。どんなに動かしても針は常に一定の方角を示しています。それを最初に見たとき、コンパスがこれほど確かな動きをするという事実が、世界に対する私の考え方を変えました。それまで私は、何かものを動かすには、それに触れなければならないと思っていました。しかし、あの瞬間、 物事の背後には深く隠された何かが、存在するはずだということに気がついたのです。アインシュタイン

 

生徒さんたちに本棚の片隅にでもコンパスを置いておいて貰い、コンパスを見るたびに科学の点火プログラムのこと、そして科学的思考の重要性などに関して思い出してもらえると嬉しいです。

では、今日も素晴らしい1日を!

科学者の点火プログラム@那須高原

こんにちは。8月4日から8日まで那須高原で「科学者の点火プログラム」を実施しました!

5日間のプログラムを通して様々な実験を行い、科学的な現象を表面的に知る力ではなく、「なんでだろう?」と深堀りして考える力を磨いてもらいました。自然溢れる生活の中で五感をフルに使って、普段の生活では学べない「科学」の面白みを学んでもらえたのではないかなと思います。

また、当日は科学のプログラムだけでなく、乗馬やラフティング、釣りなどのアクティビティを行いました。
参加者の子供たちにとっても思い出深い経験となれば嬉しいです。
これからも子供たちの心に残るような点火プログラムを展開していきたいと思います!4