「デルタで学んだこと」 6年生の感想文

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こんにちは。先日、小学校6年生の卒業式を行い、保護者の前で生徒たちに作文を読み上げてもらいました。
作文の題材は「デルタに通って楽しかったこと、感じたこと、学んだこと」
生徒のみんなは実に感動的なスピーチをしてくれました。スタッフも、一部保護者も目は感動で潤々。以下、感想文の一つを掲載させて頂きます。
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「デルタで学んだこと」

 僕がデルタで学んだことは沢山ある。そして僕が特に良い経験だと思ったことは四つある。

 一つ目は、五年生の時にやったバンでの販売だ。バンの企画では、火曜日チームと水曜日チームに分かれて対決した。正直、バンの企画はとっても大変だった。材料の見積もりをしたり、どんな形で売るかなど決めることは沢山あった。不安な状態で本番にのぞむと早速ふくろを下さいという要望があり、先生に助けを求めた。さらに缶(商品として販売したコーヒー)で渡したら、とってもびっくりしていたお客さんもいて、正直店を開くのがこんなにも大変なのかと実感した。この企画で僕は物を売ることの大変さ、お客さんの要望に応える柔軟さを学び、商売の面白さを学んだ。なぜ商売が面白いと思ったかというと、次々と来店するお客さんをていねいに接客したり、商品を早く提供したりと次々に難題にぶつかるのが面白いと感じたからだ。

 そして、二つ目は夏合宿の企画だ。最初はみんなあまりやる気がなく、だらだらしていたが、だんだんとやる気が出て、成功した。この企画で学んだことは、コミュニケーション能力、プレゼンの仕方、効率的に議論を進める方法、努力すれば何でも出来るということだ。コミュニケーション能力は、(宿やキャップ地で食材を確保するために連絡した際の)知らない人との電話や(チームメイトとの)議論中についた力だ。そして効率的に議論を進める方法。それは、先に決めなければならないことを決めるということだ。これは議論中に自然と分かったことだ。努力すれば何でも出来るというのは、飛行機が欠航になってもあきらめずに努力して何らかの方法を見つけだせば必ず目的地につけるということから気付いた。合宿は、飛行機が欠航したが、お互いの良いところが分かる良い機会だった。

 次に三つ目は、クリスマスパーティーの企画だ。僕達は企画することになれていたが、最初はぐだぐだだった。そして、何とかパーティーには間に合ったが、六年生のプレゼンが最悪だった。でも、ゲストや生徒でクイズなどをしてもらい、上手くいったと思う。この企画で難しかったことは、子供と大人の楽しいという感覚に差があったということだ。今回は、あまり大人のことを意識せず、子供達が楽しいパーティーになってしまった。今回学んだことは四つある。一つ目は、大人にとってクイズなどをするよりも、自分の子供が作った服や動画を見た方が面白いということ。二つ目は、子供にとってクイズやゲームを実際にやって楽しむ方が面白いということだ。次に三つ目は、日時や日付、持ち物のメールは誰が読んでも分かるように、しっかりと細かく書くということだ。最後に四つ目は、お客さんへの細かい対応をしっかりと考えて実行するということだ。今回のパーティーの企画は、大人と子供の差が良く分かって、とても面白かった。でも、もう少し正確にできたらなと思う。

 最後四つ目は、点火の授業だ。特に印象的な授業には医療、建築、ファッションなどがある。例えば、医療では、臓器の画像のプリントを自分の体にはり付けて、自分の体がどんな構造になっているかを知ることができた。さらに、豚の心臓をさわったりもした。建築の授業では、世界で活躍している安藤忠雄さんや隈研吾さんなど建築家のことを学び、実際に表参道へ建物を見学しに行った。ファッションの授業では、実際に自分で服のデザインを考え、その服を作り、クリスマスパーティーでファッションショーをした。この点火の授業では、それぞれの職業をより深く理解するきっかけとなった。例えば、僕の夢は医者だが、医者という職業をあまり良く知らなかった。でも、豚の心臓を触ったり、臓器の場所を知ったり、内科の疑似体験をすることにより、今まではただの夢だったのがより現実的な夢となった。そして、他の職業のことを勉強し、体験することで、色々な職業のことや世の中のことがより身近になった。

 僕は四年間デルタに通うことによって沢山の経験、体験、思い出が出来た。普通の人は、将来の夢があっても、その職業でどんなことをするのかをはっきりと分かっていない人がほとんどだと思う。だが、僕達は点火の授業で色々な職業のことを学んでいる。そのため、自分の夢へぐっと近づいているのだ。そして、企画の授業では、だんだんと自分の得意な事と不得意な物が見つかり、得意な物はのばす事ができ、不得意な物は克服しようと頑張ることが出来た。さらに、日本人だけでなく、マーク・ジェイコブズやフランク・ゲーリーなどの外国人の考え方を学び、外国へ行きたいと思うようになり、大学の時に留学しようとまで思うようになった。学校の先生の話で、本物知識とにせ物知識という話があった。本物知識は実際に体験して得た知識のことで、にせ物知識は習っただけの知識のことだ。その視点で考えると、デルタは本物知識の宝庫だと思う。学校でも本物知識は体験できるが、デルタは学校で体験した本物知識を上からカバーするような物だったと思う。僕はデルタで沢山の影響を受けてきた。外国へ行きたいという思いもその内の一つだ。デルタで受けた影響は絶大な物で、僕の人生はがらりと変わった。この気持を一生忘れずに生きていきたいと思う。
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生徒たちの素晴らしいスピーチと成長ぶりに感動すると同時に『好奇心、才能、情熱に火をつけ、世界を舞台に生き生きと活躍できる力を育む』というミッションを達成すべく、今後もプログラム内容・指導方法・教室の文化などを改善・進化し続けようとスタッフ一同気持ちを新たにしました。

では、今日も素晴らしい1日をお過ごし下さい。

医療の点火 整形外科医

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こんにちは。現在、小学校3・4年生クラスの医療の点火の授業では整形外科医の仕事を体験しています。

医師が実際に使用するメスを使って皮膚(ティッシュ)を切り、

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膝がい腱(しつがいけん)を採取し、

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骨(紙粘土の模型)に穴を開けて採取した腱を通し、ボルト(クリップ)で止めた上で縫合をしました。生徒たちは没頭して模擬手術に取り組んでおりました。前十字靭帯の手術を患者として体験された東大医学部生のお話も伺い、生徒たちは時には怖がりながらも興味津々でした。人間の体の仕組みや医療に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。今日も素晴らしい一日をお過ごし下さい。

ロボットの点火の授業が始まりました

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こんにちは。今週から寺子屋の3学期の授業が始まりました。

今学期は2年生クラスも3年生クラスもロボットの点火の授業を行なっています。

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ASIMOのような人型ロボット、AIBOのようなペットロボット、

工場で大活躍する産業ロボットなどを紹介した後、早速ロボットの組み立てに取り掛かりました。

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生徒達は無我夢中で取り組み、無事全チームが時間内に組み立てることに成功しました。

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来週からはセンサーやプログラミングなどについて学んでいきます。

授業の模様はまたご報告させて頂きます。

今日も素晴らしい1日をお過ごし下さい。

コマ撮りに夢中!

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こんにちは、みなさんはいかがお過ごしですか?

昨年度末、2・3年生クラスのデルタの授業ではコマ撮り映画の作り方を学び、クリスマス会では生徒のみんなが制作したサンタクロースやトナカイが登場する可愛らしいビデオを上映し、会場は大いに盛り上がりました。

なんとその生徒のひとりが年末・年始の冬休み中に自ら4つもオリジナルコマ撮りビデオを制作し、今週の授業で恥ずかしがりながらも我々に見せてくれました。

レゴの人形が動くコマ撮り映画や。。。

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キャンディーが動きまわって最後は顔を形作るコマ撮り映画。。。

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そして、デルタという文字が描かれるコマ撮り映画など。

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生徒がこのように授業で点火をし、何かに没頭し、主体的に色々な挑戦をしてくれると本当に嬉しいです。Kちゃん、また素晴らしい作品を作って見せて下さいね!

では、今日も素晴らしい1日をお過ごし下さい。

ファッションの点火 最優秀作品賞

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こんにちは。小学校2-3年クラスは秋にファッションの点火の授業を行ったのですが、みんな素敵なシャツをデザインしてくれました。勿論、縫うのも全て自分で!年末のクリスマスパーティーではファッションショーを行いましたが、この2人の生徒のシャツが最優秀作品賞に選ばれました。Sちゃんの冒険王の海賊船のガイコツマークシャツとJAXA(宇宙航空研究開発機構)の職員になることを夢見るKくんのスペースシャトルTシャツです。生徒のみんなお疲れ様でした!そして、Sちゃん・K君、おめでとう!

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しばらく。。。

こんにちは、大変ご無沙汰しております。

しばらくブログの更新が滞っており申し訳ございません。

この1ヵ月半、生徒のみなさんが表参道でビジネス体験をしたり。。。

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生徒たちとハロウィンパーティーをしたり。。。

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英語の授業では、みんなで英語を学びながらダンスを覚えたりと、盛り沢山の1ヵ月半でした。

今年も残り僅かですが生徒のみんなに刺激を与え続けられたらと思います。

また進捗を報告させて頂きます。

VAN再始動!

こんにちは、気温も湿度も丁度よくて、いい天気ですね。

今日は現在行っているビジネスの点火の授業についてご紹介します。

ビジネスの点火では、子供達に実際に移動式販売を体験してもらい、その過程で、問題解決力、クリエイティビティ、コミュニケーション力、リーダーシップ、チームワーク、やり抜く力などを身につけてもらいます。今年は、生徒さんのご父兄のお陰で表参道で販売を行うことができることになりました。

人通りも多く、販売場所としては最高の場所です!

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先日は準備のため、久しぶりにデルタスタジオの愛車を動かしました。

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40年物なので 、もちろんマニュアル。

ミラーも小さいですし、

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メーターも年期が入っいます。

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それでもまだまだ現役。丸一日かけて、中も外も綺麗にして準備万端です。

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また、生徒たちもメニューや価格、チラシのデザイン決めなど、話し合いを行っています。

前回の授業ではお店の前で配るビラ作りをすることに。

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授業時間内では終わらなかったため、紙とペンを持って帰って家でやるほどの熱中のしようです。

第1回目の販売まであと2週間ほど、どんな移動式販売店ができあがるのか、楽しみです!

国連と発展途上国の特別授業

こんにちは。

先週の木曜日にコペルニクという途上国の人々の生活に役立つテクノロジーを届ける非営利団体を立ち上げ、活動されている中村俊裕さんが生徒のみんなに特別授業を教えて下さいました。

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コペルニクでは、毎日4回10Lもの水を往復8KM運ばないといけないような人々に大量の水を楽に転がして運べる水タンク。。。

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目医者さんがいないので、自分で視力を調整できる眼鏡。。。

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太陽光で充電できるランプ。。。

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汚い水でも飲めるストローなど

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を提供してます。

中村さんは大学院を卒業した後は、マッキンゼーで働いたり、国連職員として10年間ほど東ティモール、インドネシア、シエラレオネなどで働いていたのですが、コペルニクと国連でのお仕事のお話を通じて1日1ドル未満で生活する方々の暮らしがどのようなものかを話して下さいました。

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最後には、どのような私生活を送っているかも。。。

国連のイタリア人の同僚たちや、

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アフリカ人のスタッフたちとカラオケをしたり。。。

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真っ青な美しい海でとれた魚をビーチで漁師から買って。。。

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トマトソースベースの蟹スープや。。。

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イカスミパスタを作って食べたり。。。

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家も壮大な緑に囲まれていて気持ち良さそうです。

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国際舞台で挑戦し、意義ある仕事をしながら私生活もしっかり楽しんでいる中村さんの姿に凄く刺激を受けました。

中村さん、お忙しい中、本当に有り難うございました!

みなさんも是非コペルニクのホームページを覗いてみて下さい。

英語版 日本語版

+コペルニクの活動を分かりやすく説明したビデオ(英語版 日本語版

+先日中村さんがTEDで行ったスピーチ(英語版 日本語版

+中村さんのブログ(日本語

今日も素晴らしい1日を!

多面体で自由自在

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こんにちは、今日は現在小学校5年生向けに行っている建築のプログラムの様子をご紹介させて頂きます。

建築のプログラムでは、日本や世界の様々な建築を紹介し、最後に実際に手を動かして作ってもらうことを大事にしています。

これまで安藤忠雄さん、隈研吾さん、SANNAさんの授業を終え、今週は伊東豊雄さんの多面体を使った建築の授業をさせて頂きました。

NHKのプロフェッショナルの流儀でも紹介された、ノルウェーで行われた図書館のコンペに出品されたものです。

いつもは建築の好き嫌いが分かれることが多いのですが、今回は

模型の写真を見せると「うわぁ〜!かっこいい〜!!」と全員の生徒が感動して歓声をあげました。

何種類かの多面体を組み合わせるという凄くユニークなアイディアの建築です。

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生徒のみんなも夢中になって模型づくりに取り組んでくれました。

みんな好きなテーマを多面体に持たせたのですが、

「Sweets−お菓子の部屋」や

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「リラックスするためのクッションの部屋」

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部屋の中は色鮮やかなクッションが敷き詰められています。

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そしてバスケ部の生徒は、「バスケットボールの部屋」

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など多種多様な素敵な部屋が出来上がりました。

さらに多面体を自由自在に組み合わせると、

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いろいろな形の建築ができあがります。

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授業後、生徒たちから「本物を見に行きたい!」との要望が殺到。

ノルウェーのコンペでは残念ながら実現しなかった建物ですが、

いつか同じコンセプトの建物が世界のどこかに建てられ、

生徒たちがいつかその建物を訪問できると良いですね。

来週はこれまで授業で紹介した建築家の建築がある表参道に行って、実物を見て、空間を体感し、気に入った建築をスケッチしてもらいます。
子供達がどんな発見をするのかとっても楽しみです。

建築の点火プログラムも今回で3年目となりますが、授業を教える我々も毎回新たな発見があります。

より体験型の授業にできるよう今後もプログラムを革新・改善して行きたいと思います。

ところで、先日新聞で伊東豊雄さんが子供向けの建築の授業を東京の神谷町で始められたことを知りました。

今年度の子供向けの授業は締め切りのようですが、ご興味のある方は以下のホームページでご覧頂けるようです。

http://www.itoschool.or.jp/article/36

では、今日も素晴らしい一日を!

建築の点火もいよいよ大詰め

こんにちは。今年度の授業もあと1ヶ月を切り、建築の点火の授業もいよいよ大詰め。
建築の授業では、プログラムの始めに自分の住みたい家をデザインしてもらいましたが、それから2ヶ月間、世界を代表する様々な建築家の人生や作品を学んで来ました。
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先週から、プログラムの最終プロジェクトとしてこれまでの授業を踏まえた上で、もう一度自分たちの住みたい家をデザインしています。
これまで蓄えられてきたいいイメージを活かすため、窓に貼り付けられた建築の写真から、ヒントを得ながらアイディアを出してもらいました。
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それにしても、こんなに沢山の素晴らしい建築に触れてきた小学生は世界中探してもなかなかいないのではないでしょうか?
どんな作品が出来上がるかとても楽しみです。

それでは今日も良い1日を!