ココ・シャネルの授業シリーズ 社内裏話 〜同期ペアにプレゼント〜

先日までファッションの授業の様子をご紹介してきましたが、最後に少しスタッフの裏話を。

荒木をデルタに迎えた7月、渡辺が入社の記念にとプレゼントを用意してくれました!

手渡されたのは2つの香水。
1つには、「31 RUE CAMBON」、
もう片方には「LA  PAUSA」と名前が記されています。
ちょうどファッションの授業をやっているタイミングだったこともあり、
実は当初、シャネルの代表的な香水、「No.5」をプレゼント予定だったようです。
せっかくなら!と銀座本店に赴いたところ、まさかのNo.5は置いていないとのこと…
「他に香水は置いていませんか?」とスタッフの方に伺うと、

「それでしたら」と案内された先には16種類もの香水がずらり!

よくよく見てみると、1つ1つに名前がついています。
BOY、MISIA、JERSEY、LE LION…
そう、シャネルを象徴する言葉が香水の名前に!*
荒木と日浦、同期ペアに贈るなら対をなす香水がいいのではないか?

と選んでくれたのがこの2つの香水。

31 RUE CAMBON(カンボン通り31番地)はパリ本店の所在地。
そしてLA  PAUSA(ラパウザ)は、シャネルの南仏の別荘の名前です。
 
仕事とプライベート、どちらも人生において大切な時間。
同期コンビ、オンオフを上手く両立しながら、これからも全力で仕事に取り組めればと思います!
 
開封前にはスタッフで“利き香水”も行い、盛り上がりました。
今週末も三連休ですね。
皆様素敵な休日をお過ごしください!
*
BOY=ボーイ・カペル。シャネルの最愛の恋人
MISIA=ミシア・セール。シャネルの唯一の女友達
JERSEY=シャネルは当時男性の下着として使用されていたジャージー素材を新たに女性のファッションへ取り入れました。
LE LION=獅子座生まれのシャネルはライオンのモチーフをお守りのように大切にしていました。

NON!常識を破ったココ・シャネルの授業④:ショルダーバック

先日に続き「ファッションの点火」の授業をご紹介!
今日はシャネルの定番、ショルダーバッグについてご紹介します。
当時、女性のバッグといえば持ち手のないハンドバッグが主流。
手が塞がり、置き忘れてしまうことも多い…そこに不便を感じたシャネルはこの常識にもNON!を突きつけました。
 
そうして生み出されたシャネルのショルダーバッグは、黒いキルティング素材のレザーにチェーンのストラップと、唯一無二のデザイン。
今も尚、世界中で愛され続けている銘品です。
実はこのバッグ、第二次世界大戦の際に兵士が使っていた肩掛けバックからインスピレーションを得たとも!
遠い素材のものをズラしてアイデアのヒントにする、シャネルの発想力が伺えます。
 
ところで、このショルダーバッグの内側をシャネルは何色にしたと思いますか?
シャネルは黒一色のこのバッグの中を、深い赤色にしました。
黒との対比や赤が持つ力強さ。そして同じ赤でも、高級感を感じる少し深みのある色を使っています。
美しさはもちろんのこと、小物を入れたときの見つけやすさや汚れにくさなど、使い手にとっての機能性も考えられています。
 
生徒たちも“自分だったら中にどんな色を使うか?”と考えてバッグを制作!
「やっぱり赤!強そうで、かっこいい!」
「外が黒だから、明るい黄色がいい!」
「緑はリラックスした気持ちになるかも!」

など、色が与える印象について考えながら、思い思いに色を選びました。

 
最後にみんなで、”My Chanel バッグ”を手にパシャリ!

モデル顔負けの生徒たちの表情にご注目ください👀

少しずつ秋らしさを感じる日が増えてきましたね。皆さん、素敵な1日を!

NON!常識を破ったココ・シャネルの授業④:香水

シャネルの香水といえば、No.5。
誕生から100年以上経った今でも世界中で愛されている香りです。

香りもファッションの重要な構成要素だと考えたシャネルは、

ここでも当時の常識にNON!と突きつけ、“新しい時代の女性”を表現する香水を作ることにしました。

当時の香水といえば、香りはバラや柑橘など自然由来のシンプルなもの。

「乙女の朝の涙」「薔薇の花束に埋もれて」といった華々しいネーミングに、装飾がほどこされた香水瓶、というのが主流でした。

そんな中、シャネルはどのような香水を生み出したのでしょうか?

授業ではシャネル自身や彼女が表現したかった女性像を考え、自分だったらどんな香水を作るか?を考えました。

数種類の香りからシャネルが選んだ香りを考えるワークでは、「甘い」「強い」「かっこいい」「かわいい」など、香りが持つイメージについて、色んな意見が!

その他にも、パッケージ、ネーミング、そして完成した香水をどう宣伝するか?など、シャネルの試行錯誤を追体験しました。

シャネルは80種類以上の天然香料に、さらには合成香料を組み合わせることで、これまでにない抽象的な香りを表現しました。

パッケージには薬瓶のようなシンプルなボトルを採用。
「No.5」というネーミングは、いくつかあるサンプルの中で5番目のサンプルだったことやシャネルのラッキーナンバーだったことが由来とされています。
一気通貫して、シャネルはシンプルで、今までにない全く新しい香水を目指したのです。
人気を博した「No.5」はブランドの認知、そして高い利益率から重要な収益源としてもシャネルのビジネスを後押ししました。
“世界で最も有名な香水”として、なんと現在も世界で30秒に1本売れているとか…!
ビジネスパーソンとしても、シャネルは傑出した才能を持つ女性でした。
次回でシャネルの授業紹介は最後!
どうぞお楽しみに!

NON!常識を破ったココ・シャネルの授業②:リトルブラックドレス

前回に続き、「ファッションの点火」の授業をご紹介!
今日はシャネルの代表作、リトルブラックドレスを扱った授業の様子をお届けします。
 
当時は「黒=喪服、男性」というイメージがあり、女性のファッションとしては避けられていた色でした。
シャネルはこの常識にもNON!を突きつけ、黒を女性のファッションに取り入れて、シンプルなリトルブラックドレスを生み出しました。
 
授業では生徒がそんなリトルブラックドレスを使ったスタイリング・撮影に挑戦!
先生をモデルに、シャネルだったらどうするだろう?と考えました。
 
「シャネルはどんな女性を表現したかったんだろう?」
「そのためには何が工夫できそう?」
と問いかけると、
表情、ポーズ、カメラアングル、アクセサリー、背景、光の当て方など、様々な要素を工夫しながら、試行錯誤していました。
 
真横を向き、懐中電灯のライティングを生かして撮影

シンプルなドレスにあえてアクセサリーを“じゃらじゃら”付け、足を組み肘をつくポーズ

実は、最初に撮ったのは、無難なポーズに笑顔と“シャネルらしさ”がいまいち伝わらない1枚。
Before/Afterを比べてみると、ずいぶん印象が変わります。

そして実際のシャネルの写真はこちら

 

写真撮影の際には
「笑わないで!」
「カメラの方見ないで!」
といった指示が生徒からたくさん出て盛り上がりました。
 
実際にシャネルの撮影では、モデルに「不機嫌な顔をして!」と指示をすることもあるそうです。
自立した女性、自由な女性、かっこいい女性…
そんな“シャネルらしさ”を子供達も理解し、表現できること、すごいですよね!
 
今日は連休最終日ですね。
素敵な1日をお過ごしください!

世界に一つ!?デルタキッズの「ミクログラフィア」完成!

今から約360年前、ロバート・フックは自ら作った顕微鏡で観察した生物や植物の様子を描き、その記録を「ミクログラフィア」として出版しました。
幼少期から絵を描くことが得意だったロバート・フック。(一時は画家を目指していたことも!)
何十種類もの精巧なスケッチは当時の人々を驚かせ、大ベストセラーとなりました。
「ミクログラフィア」は、ガリレオによる宇宙の記録書、「星界の報告」に通ずるものがあります。
ガリレオは望遠鏡を通じて、肉眼では見えない宇宙の世界を人々に示しました。
対してロバート・フックは人間の五感が直に及ばない、“小さな世界”の様子を人々に知らせたのです。
彼らが生きた17世紀は、望遠鏡と顕微鏡といった発明によって、人類が新たな世界を手にした時代でした。

そして授業では、そんなミクログラフィアをデルタキッズも制作!
まずはロバート・フックの発見を追体験し、彼と同じものを観察。
その後は自らの好奇心に基づき、さらなる探究へ!
てんとう虫の卵やシャーペンの芯など、それぞれが見たいものを選んで観察を行いました。

左側が日本語版の図版集、右側が生徒作のミクログラフィアです。
本物を忠実に再現していますが、実は表紙にはちょっとした違いが…!
デルタ要素が3つ、ぜひ探してみてください。

あっという間に8月も半ば。
まだまだ暑い日が続きますが、素敵な週末をお過ごしください!

池の水には何がいる?!顕微鏡でのぞいてみると…?

顕微鏡の授業では、ロバートフックに続き、レーウェンフックの挑戦も追体験しています。
実は彼は、アマチュアの科学者。本業の織物商人、町役人の仕事の傍ら、好きが高じて顕微鏡を手作りし、生涯にわたって観察を続けました。
そして彼のそんな飽くなき探究心が、人類史上初の大発見へとつながります。

レーウェンフックは冬には澄んでいる湖が、夏になると濁り、美味しい魚がたくさん取れることに気づきました。
どうしてだろう?と不思議に思い、水を採取して顕微鏡で覗いてみると、衝撃の光景が!

授業では子供たちも彼と同じように、近くの公園の池の水を見てみました。
そして顕微鏡で見えたのは…
くるくると動く小さな生き物たち!

300年以上前、レーウェンフックは同様の光景を目の当たりにし、肉眼では見えない生物に満ちた世界が、湖の中に存在することを発見しました。
そして彼は自分が発見した小さな生き物たちのことをアニマルクル(=微小動物)と名付けたのです。

レーウェンフックはそれまで人々が見えなかった、そして想像すらしなかった世界への扉を開きました。
生徒たちもそんな世界を覗きながら、ほんとに動いている!なんかかわいい!と、大盛り上がり。
動くアニマルクルの様子に「ウィー!」と声をアテレコして楽しんでいました。

その様子はこちらから!

暑い日が続きますね。
素敵な連休をお過ごしください!



7〜8月:探究サマースクール2024開催!小学生&年中・年長対象


探究の夏!チャレンジの夏!
せっかくの夏休み、いつも通りじゃもったいない!
家でも学校でもできない、ひと味ちがう学びの場をお子さんにプレゼントしませんか?

小学生向けの、「ファッション」「建築」「科学」のプログラムでは、
ココ・シャネルや安藤忠雄さん、ロバート・フックやレーウェンフックなど、偉人のチャレンジを追体験しながら、楽しく考える力を磨きます。
こんな面白い世界があるんだ!もっと知りたい!
各テーマの面白さを探究し、子供達のワクワクに火をつける、偉人×探究プログラムです。

年中・年長向けには「はじめての映画」と「はじめてのおつかい」の2つのプログラムを実施!
コマ撮り動画を作ったり、自分たちで買い物・サンドイッチ作りに挑戦したりと、
子ども達の好奇心に火をつけ、挑戦する力を育むプログラムをお届けします。

詳細はこちらからご覧ください。
https://whatisyourdelta.com/common/data/delta_information.pdf

▼プログラム内容

《小学生》

・点火プログラム:好奇心と才能に火をつけよう!「科学」「ファッション」「建築」(小学校1−6年生対象、1〜3日間コース、広尾開催)
 ※預かり延⻑(有料)もございます
▷お申し込みはこちら:
・点火プログラム:オリジナルコマ撮りを作ってみよう!「はじめての映画」(半日コース、広尾開催)
・デルタチャレンジプログラム:自分たちで買い物に挑戦する「はじめてのおつかい」(半日コース、広尾開催)
▷お申し込みはこちら:

針の先は本当に尖っている?顕微鏡をのぞいてみると…!?

今日はとある日の授業をご紹介!
顕微鏡の授業では、科学者・ロバートフックの挑戦を追体験しています。
ロバートフックは自ら設計した顕微鏡を使って、身の回りのありとあらゆるものを観察しました。
そこでまず手にしたのが針とカミソリ。
皆さんは、これらを顕微鏡で覗くとどうなっていると思いますか?

「針は刺したら痛いもん。絶対に鋭く尖っていると思う!」
「カミソリは切るための道具なんだから、まっすぐになっているに決まってるよ」
生徒も仮説を考えて顕微鏡をのぞいたところ…びっくり!
針先は丸くなっており、カミソリの刃はまっすぐではなく、欠けたような凹みがありました。

ロバートフックはこんな言葉を残しています。
「“最も尖っているもの”とみなされている針でさえ、見れば見るほど大変不正確である。
反して、自然の作り出したものは、観察が深まるほど優れた美しさを私たちに示してくれる。」

人間が作り出すものが完全ではない一方、植物の棘や蜂の針などは驚くほど精巧にできています。
自然ってすごい!ロバートフックと同じように、生徒たちもそんな驚きを感じたようです。

顕微鏡を覗く子供達の表情にもご注目ください。
きらきらと目を輝かせながら驚く姿、まさに点火の瞬間です!


生徒の様子はこちらからご覧ください。

お天気がよいですね。よい週末を!

【大人も点火中!科学の授業開発の裏側】

デルタスタジオでは、子供達だけでなく、大人のスタッフ達も自ら点火しています!
先日、科学の新規プログラム「顕微鏡を覗いた偉人達」を渡慶次や松田が開発する模様をご紹介しましたが、これを機に日浦も顕微鏡の世界に夢中に

「卵の殻はどうなっているんだろう!?」という好奇心を満たすべく、嬉しそうに顕微鏡を覗き込んでいました。

問い:「卵の殻はどうなっているんだろう?」

仮説:「呼吸のための穴が空いているのでは?」

観察:(顕微鏡で観察をしたら)「うわぁ!想像以上にきめ細やかな穴がある!」

考察:「なぜこの穴の大きさなんだろう?ヒヨコ(胚)が酸素を取り入れるための穴をあけつつ、白身がこぼれ出ない、そして異物が侵入しないようになっているのでは?通すだけでなく、通さないための絶妙な穴の大きさ…よくできてるなぁ」

文系出身の日浦、「こんな風に科学の世界に触れていたらな〜」と少し悔しそうな様子も…
自分で興味を持って実際に見てみるvs教科書で知識として知る、両者には大きな違いがあります。
授業ではそんな科学の楽しさや面白さを伝えられたらと開発に取り組んでいます。

皆様も素敵な週末をお過ごしください。

開発の様子はこちら

スーツ姿で有栖川公園の池の水を採取!?授業の裏側をご紹介

ある日のクライアントミーティング後、スーツ姿の渡慶次が有栖川公園に!
今学期行っている顕微鏡の授業開発のため、池の水をとりにいきました。
他にも道端のタンポポや桜の花びら、ありなどもゲット!
渡慶次も童心に帰ったような笑顔です。



その後、教室に戻って顕微鏡を覗くと…
小さな生物がうごめく姿や美しい世界(黄色い花粉)が見え、大興奮!
どうしてこうなっているんだろう?こうじゃない?!など議論が盛り上がりました。

今日は顕微鏡の授業裏をご紹介しましたが、このようにスタッフ自身も楽しみながら日々開発を進めています!(動画はこちらから!)
子供達にもこうした探究する楽しさ、考える面白さを伝えていければと思います!