シャネルの香水といえば、No.5。
誕生から100年以上経った今でも世界中で愛されている香りです。
香りもファッションの重要な構成要素だと考えたシャネルは、
ここでも当時の常識にNON!と突きつけ、“新しい時代の女性”を表現する香水を作ることにしました。
当時の香水といえば、香りはバラや柑橘など自然由来のシンプルなもの。
「乙女の朝の涙」「薔薇の花束に埋もれて」といった華々しいネーミングに、装飾がほどこされた香水瓶、というのが主流でした。
そんな中、シャネルはどのような香水を生み出したのでしょうか?
授業ではシャネル自身や彼女が表現したかった女性像を考え、自分だったらどんな香水を作るか?を考えました。
数種類の香りからシャネルが選んだ香りを考えるワークでは、「甘い」「強い」「かっこいい」「かわいい」など、香りが持つイメージについて、色んな意見が!
その他にも、パッケージ、ネーミング、そして完成した香水をどう宣伝するか?など、シャネルの試行錯誤を追体験しました。
シャネルは80種類以上の天然香料に、さらには合成香料を組み合わせることで、これまでにない抽象的な香りを表現しました。
パッケージには薬瓶のようなシンプルなボトルを採用。
「No.5」というネーミングは、いくつかあるサンプルの中で5番目のサンプルだったことやシャネルのラッキーナンバーだったことが由来とされています。
一気通貫して、シャネルはシンプルで、今までにない全く新しい香水を目指したのです。
人気を博した「No.5」はブランドの認知、そして高い利益率から重要な収益源としてもシャネルのビジネスを後押ししました。
“世界で最も有名な香水”として、なんと現在も世界で30秒に1本売れているとか…!
ビジネスパーソンとしても、シャネルは傑出した才能を持つ女性でした。
次回でシャネルの授業紹介は最後!
どうぞお楽しみに!