子供たちの観察力は凄いですね!
先日の建築巡りで素晴らしいと思った生徒の発見を1つ共有させて頂きます。
表参道ヒルズをスケッチをした後、見学時間が残り少ない!と慌てて商業施設に入ろうと思ったら、間違えて住居の入り口に。
さぁ、引き返そうと、さっと横を通り過ぎた何気ない駐輪場の前で、ある生徒が突然立ち止まり…
「あっ、光!!」と床を指差しました。
(ということは、その先には光の入り口があるはず…)
彼女はすぐさま駆け寄り、細い縦長のスリット窓を発見しました。
「安藤さんは“光の教会”のように、ここにも光を取り込んでいるんだ!」
すると、彼女は今度は外に出て、コンクリート打ちっぱなしの外壁に切り抜かれた“光を取り込む細長い切れ目”を確認していました。
つい先ほどスケッチをしていた際には気づかなかった小さな工夫に感動したようです。
ここまで考えて設計しているのかと。
これまでの授業で安藤忠雄さんがル・コルビジェのロンシャン礼拝堂が取り込む光に感動したこと。
それ以来、安藤さんが「いかに建築に光を取り込むか?」を考え抜いてきたことを学んだ生徒のYちゃん。
表参道ヒルズの小さな駐輪場でも、その例を発見し、嬉しそうにしていました。
Yちゃんはまだ小学校3年生です。
小学生の女の子がこんな風に自分の建築を捉えていると知ったら、安藤さんもきっと喜んでくれる…かな^_^?
授業での学びを咀嚼し、すぐさま生かす力。
その観察力であり、純粋に感動する姿に我々も感動しました。
今日もよい1日を!