学生スタッフ紹介!松田竜

デルタスタジオでは、学生スタッフが授業運営や教育事業・企業向け事業のサポートをしてくれています。
この企画では学生スタッフの皆さんの魅力や想いをご紹介!
今回は松田くんにお話を聞いてみました。

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<PROFILE>
東京大学農学部卒業、東京大学大学院農学生命科学研究科入学。
学部時代はアメフト部に所属。現在は海洋プランクトンを研究中。
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Q1. 大学ではどんなことに取り組んできましたか? 

大学では、4年間アメリカンフットボール部に所属して、学生日本一を目標に部活漬けの日々を送っていました。
QB(クォーターバック)という非常に責任の重いポジションを務めていたため、リーダーシップ、投球能力、高いフットボール理解度等求められる能力の高さや幅広さと自分の現状とのギャップに悩まされる毎日でしたが、終わってみると周りの環境や人間に恵まれていた貴重な4年間だったなと感じています。
特に組織に対して自分がどう貢献できるのかを考え抜いた経験は、今後の人生に活かせる大きな財産だと思います。

大学院進学後は農学部の水産系の研究室に所属し、海洋プランクトンの研究をしています。
サンマ等人間が漁業資源として活用している魚類の主な餌生物であるプランクトンの食性を研究しており、実際に研究航海に乗船して海洋調査に参加したりしました。
船酔いはきつかったですが、大自然の雄大さを実感するいい経験でした。

 

Q2. デルタスタジオの学生スタッフをやってみてどうでしたか?

子供向け・企業向け事業両方に関わらせていただいていますが、どちらも非常にいい経験ができていると感じます。
子供向け事業では、生徒の活気に毎回圧倒されています。授業中に意見を聞いてみると、皆真剣に考えているが故に本当に様々な方向性の意見が飛び出してきます。
自分が全く想像していなかった鋭い意見が出てくることもたくさんあり、小学生の柔軟な思考力に驚かされます。一方、自分が普段当たり前に使っている単語や漢字などが通じないことも多く、相手にどう説明したら伝わるかを考える良いトレーニングになっています。

また、企業向け事業に携わらせて頂いた際には、「変わる!プログラム」という研修前後で360度評価の変化を可視化する効果を実感しました。ビジネススキルも頭で理解するだけでなく、無意識で実践できるところまで反復することが重要だと感じました。

 

Q3. デルタスタジオの魅力は?

授業や研修におけるライブ感がデルタスタジオの魅力だと考えています。
どうしても教える側が一方向的に情報を与えるという構図になってしまいがちですが、デルタではむしろ手助けの部分を最小限にし、自由に考えてチャレンジしてもらうというスタンスが徹底されており、それが独特のライブ感につながっていると思います。自主性を持って自由に考えることは非常に難しいですが、何かを理解したり発見した際の感動はより大きく、目を輝かせる生徒達を目にしてきました。
そしてその自由な思考を支える、コンテンツ作りの緻密さもすごいところです。デルタに来て1番驚いたのは、一つのコンテンツのために読み込まれた本と議論の量です。全てのコンテンツの裏に緻密な準備があることで自由な意見が飛び出す土壌が育まれているのだと思います。

 

Q4. 特に印象に残っている授業は?

1学期の「顕微鏡の授業」です。自分自身が大学院の研究で顕微鏡を用いた観察を行うこともある中、授業内で顕微鏡で観察する素材集めに一部関わらせていただきました。
公園や道を歩き回り、顕微鏡で観てみたら面白そうなものを探し、どのように観えるか事前に仮説を立ててから実際に観察し、考察するというプロセスを繰り返す中で、受験勉強などを通じて失いかけていた純粋な知的好奇心が刺激され楽しかったです。そうして選ばれた素材を授業で生徒に観察してもらい、驚きや感動の声が聞こえた時は非常に嬉しかったことを今でも覚えています。
先生側もワクワクしながらコンテンツを制作し、授業では生徒がワクワクしながら顕微鏡を覗いて自由に考える、というようなライブ感の中で自分自身も知的好奇心が「点火」されたような感覚がありました。

 

Q5.これから挑戦したいことは?

明確な目標や夢は今のところ持っていないのですが、来年から社会人として働く中で自分が本気で取り組みたいと思えるような社会課題や新たな試みを探していきたいと思います。
そうやって何かを成し遂げようとする際には、自分なりの今までの経験やそれまでに出会ってきた人々の力が大事になってくると思うので、これまでの経験や出会いを大切にしつつ、今後の人生で新しい経験や人々との出会いを探し続けていきたいと考えています。今デルタスタジオに関わらせていただいていることは非常に恵まれた経験だと思っているので、残りの時間少しでも貢献できるよう全力で取り組み、吸収できることは全て学んでいきたいです。