超実践型のプログラムで営業が変わった!

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株式会社三菱UFJ銀行
法人・リテールアカデミー 永野 剛太様 -
株式会社三菱UFJ銀行
法人・リテールアカデミー 野中 成美様 -
株式会社三菱UFJ銀行
法人・リテールアカデミー 白坂 理紗様
顧客から選ばれる“営業のプロ”を目指す
―本研修を導入された背景を教えてください。
中期経営計画で営業力強化が人材育成のテーマとして掲げられ、その実現手段を検討していました。
「いかにして営業力強化を実現するか」は我々にとっても長年の課題であり、与信や運用など業務スキルに関する研修はある一方、実は営業に特化したプログラムはありませんでした。
営業スキルを体系的に学ぶ機会が少なく、各営業拠点での経験や指導に頼ることが多かったのが実情です。
実際に「営業はセンスがあるかないか」といった言葉を耳にすることも少なくありません。
そうした属人的な要素に頼ってしまう構造を、組織として体系的に強化できないかという想いがありました。
営業拠点の魅力度を向上させたかったというのもありますね。
これまでは営業について、本部の専門職種のように“プロフェッショナル”としての明確なキャリアが語られることはあまりありませんでした。
「営業って面白い」と感じてもらい、営業の仕事にさらに誇りを持つきっかけになれば一
そのような想いも込めて、このプログラムを企画しました。

本質をわかりやすく、そして現場で使える形に
―デルタスタジオにお声がけいただいた理由をご教示ください。
もともと新人研修でご一緒していて、「本質をわかりやすく、現場で使える形に落とし込む力がある」という印象を持っていました。
今回の取り組みにおいても、弊行の実情やニーズにしっかりと向き合い、それを踏まえたプログラム設計をしていただきました。
“営業力強化”というふわっとしたテーマでも、「受講者が変化すること」という我々のこだわりに寄り添ってくださいました。
そうした姿勢に触れる中で「デルタスタジオさんとなら、きっと面白いことができる」
そんな期待とワクワク感を持って、ご依頼させていただきました。
変化を目指す、超実践型プログラム
―今回は営業の課題をロジカルに分析する課題解決型のプログラムを実施しましたが、具体的な内容について教えてください。
3ヶ月間にわたる合計3回の超実践型のプログラムを設計しました。
「量・的・質」というフレームワークをもとに、自身の営業活動を分析し、行動改善を行います。
・量:訪問量を上げるために、受講者一人ひとりの活動記録を追いかけながら、時間の使い方を見直し、スケジュール管理を行いました。
・的:訪問の優先順位を整理することでターゲティングの精度を向上させました。
・質:訪問前に仮説を立て、情報収集を行うことで面談の質を高めました。

自身の営業活動をここまで徹底して振り返る機会はないので、貴重な機会になったと感じています。また今回の研修は「変わる型」として、「測る」「鍛える」「伴走する」という3つの仕組みを取り入れました。
「測る」では訪問件数などの定量的な変化とあわせて、直属の上司が営業の変化を評価しました。「鍛える」では講義に加え、研修間にも事後課題として、学んだ内容を反復してもらいました。私としては特に「伴走する」の仕組みが良かったなと感じています。受講者同士が隔週のピアコーチングを行うのですが、実践状況を共有し合ったり、日々の悩みを語り合ったり――横のつながりが刺激となり、仲間と共に成長できる環境ができていました。
現場が実感した「変化の手応え」
―実施後の変化や手応えについて教えてください。
受講者の上司にプログラム前後の受講者の変化を聞いたところ、「量」は91%、「的」は89%、「質」については88%が変化を感じたという結果がでました。
そして営業に対する意識や行動が変化したと回答した上司はなんと100%でした。
この数字は、私たちにとっても非常に嬉しい結果でした。何せ結果が出るまではドキドキだったので、こうした結果からも、受講者自身だけでなく、上司にとっても、目に見える“変化”が生まれた研修となりました。
また上司からは「具体的な仮説を立ててアプローチする機会が増えた」「目的が明確な面談が増え、面談の質がぐっと上がった」といったコメントも寄せられました。
こうしたフィードバックは「もっと頑張ってみよう」と受講者のモチベーション向上にも繋がったと思います。
受講者がこれまで感覚的にやっていたことを理論的に理解できたり、「もっと試してみたい」「改善しよう」という意欲が湧いたのが嬉しかったです。
普段の業務と研修内容が結びついていなければ単なる座学になってしまいますが、実務に紐づいているからこそ、納得感や楽しさに繋がったのだと思います。
妥協のないこだわりから良いものが生まれる
―デルタスタジオと仕事をされてみていかがでしたか?
開発にあたりほぼ毎週のように打ち合わせをさせていただきましたが、その結果本当に意味のある研修をつくることができたと感じています。
実際、受講者からも「これまでの研修とはまったく違う」「実践的で、支店に戻ってからも学んだことを活かしやすい」といった声があがりました。
正直我々もとても大変でしたが、振り返ってみると、このこだわりがあったからこそ、本質的な学びを届けることができました。
「このスキルは受講者にとって本当に必要か?」「受講者にとって意味ある内容になっているか?」――議論では常に“受講者”が主語だったなと思います。
一切妥協がなく、その分時間もかかりましたが、全員が同じ方向を向いて考え抜き、まさに“ワンチーム”で取り組んだ1年でした。

私たちの中の課題意識やアイデアを引き出して、具体的な内容に落とし込んでくれるのがとても有り難かったです。
打ち合わせでは「そうそう、本当はこういうことがやりたかった」と考えていたことの解像度が一気に高まる瞬間が何度もありました。
教え方に関するアプローチの多様さにも驚かされました。
資料を使って進めるだけでなく、動画を取り入れるなど、受講者の心を引きつける工夫が豊富に散りばめられていました。
講義資料もイラストが豊富でわかりやすく、受講者から「資料が楽しい」という声も多くいただきました。
講師力も素晴らしかったですね。必要な場面では場を引き締めるメリハリがあり、受講者の集中力を高め、緊張感を作ってくださいました。
単に講師として登壇するだけでなく、企画段階から私たちと課題意識を共有していただいたことも、共にプログラムを展開する上で非常に大きかったと思います。